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宣言どおり、信号機シリーズを読んでみました。
まずは、あらすじを見て一番気になった「ミントのクチビル」から。

***

初恋の人と一夜を過ごした翌朝、酔いがさめた彼からひどい言葉でののしられた受。
そこに彼の恋人が現われます。
初恋の相手から傷つけられた受を心身共に守ってくれたその人は、王子様のようにかっこよくて優しい。
そんな人となぜかお試しで付き合うことになった受は次第に彼に惹かれていくのだが…!?

ざっくりいうと、こんなお話です。

***

受は乙女思考で女の子のような外見のかわいい男の子・桜哉(オウヤ)。19歳。
攻は美しめのイケメン・邦海(クニミ)。26歳。

人間関係がややこしいので、今回はキャラ名で書くことにしてみます。

恋人の浮気相手である受・桜哉を責めることもなく、最初っから甘々にかわいがる攻・邦海の態度が謎で、「どういうこと?」と読み進めてしまいました。
そこはストーリーでも重要なポイントになっています。

桜哉の初恋の相手は、男らしい系イケメンのバイ(?)でタチだったので、「そんな人と付き合っていたのに、どうして今度は正反対の自分に??」と、彼はずっと不思議に思うことに。
それに、邦海は元恋人(受けの初恋の人)のことを断続的とはいえ10年以上も想い続けていて「理想のタイプ」とまで言っていたのに、その浮気相手の桜哉を責めもしないし、むしろ傷つけられた桜哉を気遣ったり、元恋人にまったく未練を残していなかったり、といった辺りも謎。
そして、初恋の人はタチ…ということは、その恋人だった邦海はネコなのか??ってところも気になるポイント。
読む前に私が一番気になったのも、最後のところですね。

読んでいるうちに、「どうやら邦海は桜哉のことが本当に好きらしい」とか「邦海はかつては元恋人のことが本当に好きだったけれど、今は違うらしい」とか「邦海はタチっぽい」とか「邦海と元恋人は身体の関係はあったらしいが詳細不明」とかいろいろとわかってきます。
でも、「じゃあ、なぜ邦海と元恋人は付き合っていたの?」っていう大元のところがわからず、もやもや〜としたまま読み進めることに。

もちろん、その謎は最後には明かされます。
ただ、理由は明かされても、私は「あっ、そうなんだー!納得!」というすっきりした気持ちにはならず…。
理由としてはきちんとしたもので、こじつけでも無理やりでもないのですが…。

おそらく、桜哉と邦海が気持ちを通じ合わせて身体も重ねたあとの最後のところで、やっと謎が明かされたものだから、解決の盛り上がりに欠けてしまったのかなあ、と。
2人が気持ちを通じ合わせる場面で、こっちの謎も一気に解決してしまった方が、すっきりしたし読んでる方のテンションも上がったんじゃないかな、という気がしました。

ちなみに、このお話は東日本大震災の直後に書かれたらしいです。
もともとは、もっとシリアスな『リナリアの涙』を書いていたものの、「こんなときだからこそ、明るくて、ばかばかしくて、ひたすらあまったるいラブラブした話が書きたいな」という崎谷さんの気持ちから生まれた作品だそうな。
ただでさえ「明るくて、ばかばかしくて、ひたすらあまったるいラブラブした話」が好きな私としては、その気持ちはとってもうれしいし、崎谷さんの考え方には共感できました。

ただ、読んでみて、それほど「ばかばかしくて、ひたすらあまったるいラブラブした話」とは思わなかったかなあ。
前回読んだ、『ナゲキのカナリヤ』の方が「ひたすらあまったるいラブラブした話」と感じたかも。

というのも、すでに書いたとおり、攻の邦海に謎なところが多くて「受の桜哉のことが好きなんだろうけど、いまいちよくわからない」と思っちゃうところが一つ。
あとは、邦海の元恋人で桜哉の初恋の相手が、人間としてかなり駄目な奴だというのがどんどんわかっていくのが二つ目。
桜哉との浮気が邦海に見つかったことをきっかけに、ほぼ犯罪というべき悪事が表に出てきて、どんどん身持ちを崩していくんですよね。
さらりと書かれているとはいえ重いし、そんな奴に関わっていただけでなく、本気で好きだった2人が、自分を責めてつらそうにしているのは読んでて心が痛みます。
『ナゲキのカナリヤ』もトラブル自体は重かったけど、受はとばっちりで巻き込まれた感じだったので、それほど痛くはなかったんだろうなあ。

エロスは場面自体が少ない(挿入なしのエロシーンとありのエロシーンが1回ずつ)ので、ちょっと残念かなあー。
個人的にツボなセリフやら設定があったのでよかったですが、だからこそもう少し読みたかった。
お風呂に入るくだりなど、濃いものをしていそうということは匂わせつつもあっさり数行ですませている部分があって残念でした。
それをちゃんと書いていたら、エロシーン自体が少なくても満足度は高かったかな。

そして、本編のほかに、同じ信号機シリーズの『ヒマワリのコトバ』の登場人物で、この作品にも出てくる昭生と伊勢のSSが入っています。
個人的には、SSはこの2人ではなくて桜哉と邦海のものが読みたかったかなあ。
2人が気持ちを通わせてからの後日談がほぼなかったので、できればそれを読みたかったかも。
桜哉と邦海も魅力的なキャラだと思ったし、ようやく邦海の過去の謎(元恋人の件)も明らかになってすっきりしたところだったので、疑問を持たずに楽しめる後日談がほしかった。

信号機シリーズは前半3作品が出た後、後日談をまとめた短編集も刊行されたみたいなので、今回もそういったものがあればいいなあ、と思います。
その際は、邦海がでろでろに桜哉を甘やかして束縛しているとかを読んでみたい気がする。
邦海は恋人を束縛するタイプらしいですが、今回はそれほど束縛している感じの行動はなかったので。
しかも、桜哉は束縛されるのが好きみたいなので、束縛しつつも2人でいちゃいちゃしている話なんか、読めたらいいですねー。

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